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第138回ワイン会 [Y氏ワイン会]

2011年1月26日(水)
時間 19時開始
参加人数14名

一昨年はドーヴネ会(第111回ワイン会)という僥倖に恵まれたわたしでしたが、ついにY氏のワイン蔵からもドーヴネが枯渇し……というより、高騰しすぎてワイン会のできる適正価格での入手が困難になってしまったのでしょうね。
今回はドーヴネ&ドメーヌ・ルロワのワイン会です。
はい、はい、は~い!  異議な~し!
(でも並べて比べてしまうのは、やはりもったいないワインたちです)

【ワインリスト】
1.ルイ・ロデレール クリスタル 1983
2.オーセイ・デュレス ブラン 2003 / ドメーヌ・ドーヴネ
3.ムルソー ショーム・デ・ペリエール 1999 / ドメーヌ・ドーヴネ 
4.ムルソー レ・ナルヴォー1989 / ドメーヌ・ドーヴネ 
5.マジ・シャンベルタン 1996 / ドメーヌ・ドーヴネ
6.シャンボール・ミュジニー 1er Cru レ・シャルム 1992 / ドメーヌ・ルロワ
7.クロ・ド・ラ・ロッシュ 1991 / ドメーヌ・ルロワ 
8.ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ラヴィエール2000 / ドメーヌ・ルロワ
9.ポマール レ・ヴィニョ 1998 / ドメーヌ・ルロワ
10.ロマネ・サン・ヴィヴァン 1989 / ドメーヌ・ルロワ
第138回ワイン会 a.JPG

ルイ・ロデレール クリスタル 1983
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泡は中程度。
熟成香は少なめ。30年近い熟成にしては新鮮。
マロラクティックをかけていないので、酸がずっと元気……なんだそうです(←あくまで仄聞w)
NVも同様ですが、ルイ・ロデレールはスタンダードな印象です。シャンパーニュの定点と呼ぶにふさわしいバランスのよさ。
クリスタルは、グラスが空になってもあがってくるゴージャスな甘い香りが特徴的ですね。
 
オーセイ・デュレス ブラン 2003 / ドメーヌ・ドーヴネ
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薄く色づいたイエロー。
まだ若く、新樽の香りが強い。
エストラゴンのようなハーブの香り。
2003というヴィンテージゆえか、酸がゆるいです。
ドーヴネの白は酸がきれいでツンツンしないので、もう少し冷やし気味からスタートしたほうがbetter
その後の変化と展開が楽しめます。
最後のほうで、甘~い香りがあがってきました。
 
ムルソー ショーム・デ・ペリエール 1999 / ドメーヌ・ドーヴネ 
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最初はやや閉じ気味。
少しずつ開いてくると、ドーヴネ香といわれるトースティな樽香。
甘い香りも少し。
果実味、甘味、酸味、苦味、塩味etc.etc.…すべてにおいてバランス抜群!
うんまい!
比べてしまうと、あとのレ・ナルヴォーはずんぐりした印象。

ムルソー レ・ナルヴォー1989 / ドメーヌ・ドーヴネ
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ひじょうに濃ゆい黄金色。
濁りがあります。
スタート直後から甘~い香りとたっぷり感でリッチ!
わたしは大好きです。
酸は大柄で、20年超だとかなり落ちています。
さらに落ちてくると、樽の苦みが際立ちます。
レ・ナルヴォーは酸が控えめなので、あまり落ちないうちに飲むのが得策かも。
(マイセラーの秘蔵レ・ナルヴォーも、早く飲んでしまわなければ…汗)

マジ・シャンベルタン 1996 / ドメーヌ・ドーヴネ
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黒っぽいけれど、ガッツリ黒ではなく、もっと柔らかい=紫色。
ドーヴネのマジ・シャンベルタンはいつも紫のモワモワのイメージ。
そして冷んやりスパイシー。
(D.R.C.のようにオリエンタル風のスパイスではありません)
前回の1997もこの1996もまだマジシャンの魅力全開ではありません。
飲みごろには少し早いけれど、やはりドーヴネは別格。

シャンボール・ミュジニー 1er Cru レ・シャルム 1992 / ドメーヌ・ルロワ
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こんなに黒いシャンボール・ミュジニーは初めて。濃厚です。
酸味はあまり感じられず、タンニンが強い。
あまりシャルム(チャーミング)ではありません。
時間の経過とともに少しずつ開いてきましたが、わたしがシャンボール・ミュジニーに望むものとは違います。
古酒になるとテロワールの個性が強くなるものですが、まだ造り手の個性が勝っているといったところでしょうか。

クロ・ド・ラ・ロッシュ 1991 / ドメーヌ・ルロワ
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まさにロッシュです。
ガチガチの岩。要塞のよう。
ひたすらミネラルのかたまり。
「香りだけでは赤ワインか白ワインか区別がつかない」とおっしゃる方もいました。
果実味と甘味がほとんど感じられません。
20年たってもまだ開かない天の岩戸。
噛むよう(チューイ)なワインです。
会の最後のほうで、やっと大器晩成の片鱗を垣間見せてはくれたけれど。

ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ラヴィエール2000 / ドメーヌ・ルロワ
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香り華やか。
ソフトな樽香。
ちょっとだけ梅のニュアンス。
優しい味わいがとても美味しい。
ここには、ブルゴーニュの赤ワインらしい要素がバランスよく結実しています。
酸味が落ちてくるのはわりと早かったです。

ポマール レ・ヴィニョ 1998 / ドメーヌ・ルロワ
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コート・ド・ニュイの赤ワインたちの中にあって、ボーヌのポマールは異質のキャラクター。
無愛想で寡黙です。
甘味はあるけれど、果実味が少ない。
魅力もイマイチ。
残念ながら、わたし好みではありませんでした。

ロマネ・サン・ヴィヴァン 1989 / ドメーヌ・ルロワ
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第11b回ワイン会の1994は美味しかったけれど、さすがに若かった。
これはさらに飲みごろに近づいて、魅力いっぱい。
わたしはD.R.C.とルロワのロマネ・サン・ヴィヴァンという畑が、飲むたびにどんどん好きになっていきます。
今回のラインナップで最後まで並べて待って、この子がやはり一番と思いました。
余韻もひじょうに長い。

【お料理】
フォアグラのテリーヌ 白レバーのペースト アメリケーヌ風味のライスサラダ パン
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メジマグロの温製サラダ キルシュ風味のグロゼイユ
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鳩の胸肉のロティ&もも肉のパテ ソースポルト
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柑橘のテリーヌとブラッドオレンジのスープ 
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じつはドーヴネとルロワは別人(別もの?)なんじゃないかと、心ひそかに疑っていました(笑)
ドーヴネの村名クラスとドメーヌ・ルロワの1er Cruを並べて飲んだときでさえ、ドーヴネのワインが突出して美味しかったからです。
でも、ドメーヌ・ルロワのリシュブールとロマネ・サン・ヴィヴァンを飲んだときに(第11b回ワイン会で)、やっと得心がいきました。「あ、同じ造り手だ」って。
つまり私見では、ドーヴネのすべてのワイン=ドメーヌ・ルロワのGrand Cruの味わいなんですね。
   ***
ワインづくりにおけるテロワールとは……動かし難い絶対的なものです。
いかなる者もこれを超えることはできないでしょう。
なのに、なぜルロワはD.R.C.を離れることができたのでしょうか。
D.R.C.なくしては、ロマネ・コンティやラ・ターシュという最高のテロワールでのワインづくりができなくなります。
(ラル―・ビーズ・ルロワは株主総会で追放されたわけですが、そこに至るまでの経緯は、追放を覚悟したうえでの言動としか思えません)
わたしはずっとそのことを不思議に思ってきました。
今回のワイン会でわたしが想像した(妄想した?)答えは、ルロワがD.R.C.を離れてまで本当にしたかったワインづくりは、ひと言でいって「オフヴィンを出さない」ということだったのではないかということです。
それは収量・選果への努力でできることだからです。人の力の及ぶ範囲だからです(採算を度外視すればね)
いつ誰が飲んでも美味しい、わかりやすく安定したワインは、ワインづくりにとって本質的に大切なことだとルロワに教わったような気がしました。
(たまにホームランをかっ飛ばす人より、イチローみたいなほうがいいじゃない?)
ルロワのワインには、「飲んだ人を幸福にしたい・ガッカリさせたくない」「自分のつくったワインを理解されたい」というようなメッセージが込められているように感じました。

【アンケート結果】(14名参加で、1人持ち点10点)
1位 22点 シャンボール・ミュジニー 1er Cru レ・シャルム 1992 / ドメーヌ・ルロワ
1位 22点 クロ・ド・ラ・ロッシュ 1991 / ドメーヌ・ルロワ
3位 19点 ロマネ・サン・ヴィヴァン 1989 / ドメーヌ・ルロワ
4位 16点 マジ・シャンベルタン 1996 / ドメーヌ・ドーヴネ
4位 16点 ムルソー ショーム・デ・ペリエール 1999 / ドメーヌ・ドーヴネ 

【わたしの配点】
3点 ロマネ・サン・ヴィヴァン 1989 / ドメーヌ・ルロワ
3点 ムルソー ショーム・デ・ペリエール 1999 / ドメーヌ・ドーヴネ 
2点 ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ラヴィエール2000 / ドメーヌ・ルロワ
2点 マジ・シャンベルタン 1996 / ドメーヌ・ドーヴネ

【第138b回ワイン会のアンケート結果Best3】
(ただし、クロ・ド・ラ・ロッシュ 1991は出ませんでした)
①ポマール レ・ヴィーニョ 1998 / ドメーヌ・ルロワ
②シャンボール・ミュジニー 1er Cru レ・シャルム 1992 / ドメーヌ・ルロワ
③ロマネ・サン・ヴィヴァン 1989 / ドメーヌ・ルロワ

【第138c回ワイン会のアンケート結果Best3】
(ただし、シャンボール・ミュジニー 1er Cru レ・シャルム 1992は出ませんでした)
①ロマネ・サン・ヴィヴァン 1989 / ドメーヌ・ルロワ
②クロ・ド・ラ・ロッシュ 1991 / ドメーヌ・ルロワ
③ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ラヴィエール2000 / ドメーヌ・ルロワ
③ムルソー ショーム・デ・ペリエール 1999 / ドメーヌ・ドーヴネ

第138回ワイン会 f.JPG 第138回ワイン会 g.JPG
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コメント 5

ブルマ

大変愉快な記事です。概ね同感です。
’91ロシュ92シャルムは閉じているのではなく、
とっくに死んでいますね。
88、89は死んでいるのに生かされてる不幸なワインですし。
現在なら’97は全て閉じていますが
ルロワヲタクには常識ではないかと存じます。
また、シャンボールのシャルムはチャーミングという意味のシャルムではありませんね。
どちらにしても果実味大好き甘党派にはルロワもドーヴネィも不要なことは確かでしょう(笑)

自分です(爆笑)
by ブルマ (2011-03-18 18:38) 

ユンヌ・ペルル

ブルマさま
お返事遅くなりました (^^;)

いろいろ目からウロコのご教示をありがとうございます。
今後の参考にさせていただきます。
(あ、でもわたしは性格が悪いのでw まるきり鵜呑みにしたわけではありません。自分の舌で確信が持てるまでは、ね。)

わたしはワイン会で飲んだワインについて、感じたままを正直にブログにUPして、情報を提供したいと思っています。
できれば他のワインラヴァーの方々にも、感想を公開していただきたいと願っています。
同意でも異議でも反論でも大歓迎です。貴重なコメントをいただけて嬉しかったです。
by ユンヌ・ペルル (2011-03-30 00:19) 

jpop

トースティな樽香 とはどのような意味なのでしょうか?お教えいただけたればと思います。想像ができません(泣)
by jpop (2011-09-23 13:10) 

ユンヌ・ペルル

jpopさま

コメントありがとうございます。
もし字義通りの「トースティ」の意味なら―
「焦がした」とか「焼いた」とかいう意味で使いました。
あまり適切な英語ではないかもしれませんが…(^^;)
もし醸造上の「トースティな樽香」の意味でしたら―
ワインを貯蔵する樽をつくる際に、オークをたわませる目的で樽の内側を焼くわけですが、このときに焦がし加減を調整し、その香りを意図的にワインの香りの一部として利用している生産者がいるということです。ルロワはそうしていると思います。
by ユンヌ・ペルル (2011-09-25 19:41) 

モンクレール ダウン

私達は常にそう言います。母は世界で最も偉大な人間であります。それはかなり本当であることです。モンクレールはそれを証明することができます。人は母親は自分のためにどんな犠牲をしたか感覚を持つことができます。母親は、ちょうど彼らの子供たちのために、何ができるか努力しています
by モンクレール ダウン (2011-12-26 18:06) 

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